早いもので、年明けからの練習試合が始ってから一カ月半が経過した。
天候に悩まされたりもしたが、15試合を消化することができた。
東海大会ベスト4のチームや県大会上位進出チーム、県大会出場チームなど、強豪を中心に練習試合が組まれたのだが、結果として3敗しかしなかった。
冬前の試合は負けに負けたのだが、冬を越え、チームは大きく変貌を遂げた。
冬場の走り込みは“狂気的”にも思えたが、それを乗り越え、チームは明らかに“骨太”になり、“しつこく”なった。
湿りっぱなしだった打撃は、たま~に長打がでるようになり、頻繁にチャンスを作れるようになった。
ポロポロしっぱなしだった守備は、(まだまだエラーはあるものの)格段に向上し、ミスが連鎖しなくなった。
そして最も大きく変わったのがピッチャー陣。
大事な所で制球を乱しまくり、試合を壊しまくっていた彼らだが、冬を越え、見違えるほど制球が定まり、試合を作れるようになった。
まだまだ練習試合だが、厳しい練習の成果が目に見えて表れはじめている。
そんな中、明日から「全日本軟式野球大会」の支部予選が始まる。
シードのため、三ヶ日中学の登場は日曜日からになるが、強豪ひしめく厳しいブロックに入ってしまった。
にも関わらず、今大会は楽しみでならない。
バカみたいに走りまくった努力を、練習試合で積み重ねた成果を、果たして本大会でどれだけ発揮できるのか。
この冬に手にしたのは、大きな自信とはちきれんばかりの期待。
彼らが目標に掲げたのは“県大会優勝”。
もはやこの目標を笑うものはいない。
“史上最弱”と言われた彼らの逆襲がはじまるはず。
きっと、きっと、はじまるはずだ。