彼らはどんな一週間を過ごしただろうか。
なかなか「次の大会で最後」という雰囲気が全くなかったが、
さすがに、この一週間は「これで最後」とい気持ちになってきていると思う。
思えば“あっ”という間だった。
ついこの間、野球部に入部したと思ったら、もう終わり。
子供の成長というのは実に早い。
ただ、ノスタルジーに浸るのはまだ早い。
ラグビーやサッカーは、試合前に感情を極限まで高ぶらせて試合に臨む。
感情が高ぶりすぎて、グランドやピッチに入った時点で涙する選手もよく見かける。
きっと“恐怖”に打つ勝つためにそうしているのだろう。
野球ではどうだろう。
感情を高ぶらせることも大事だとは思うが、過度に高ぶり過ぎるのは少し違う気もする。
体をぶつけ合うラグビーやサッカーに対し、野球は相手選手とぶつかり合うことはない。
ラグビーやサッカーに比べると、随分と緻密なスポーツのように思う。
やはり“冷静さ”も必要なのだと思う。
高ぶり過ぎては判断ミスを犯す可能性が増すような気がする。
もちろん、冷めすぎていてもいけない。
どうすればいいか。
それはやはり“声”だと思う。
ただ大きな声を出せばいいと言う訳ではないが、大きな声を出すだけでも随分とリラックスできそうだ。
声を出す意味は、“判断の共通認識化”だと思う。
みんなが声を“掛け合う”ことで、今置かれている状況、今やるべきことなどの、“判断”が共有できることが“声”の意味だと思う。
プレッシャーで身体が動かなかったり、調子が悪かったりする時こそ、“声”をしっかりと回すべきなのだ。
常に自分たちのベストパフォーマンスができる訳ではない。
ただ、調子が悪くても試合の日は訪れる。
悪い時でも、少しでも良い方向にチームを向かわせる。
そのためにも“声”は大事なのだ。
雨が降らない限り、明日試合だ。
やれることはもうほとんどない。
唯一あるとすれば、それは“声”だけだ。
背伸びしたプレーではなく、
“自分らしいプレーを”!
三ヶ日中学野球部の健闘を祈る!