取り戻した“夏”。

平成27年7月27日。
いよいよ『中体連夏季大会静岡県大会』開幕。
各地区予選を勝ち抜いた32チームがエコパに集い、
“負けたら終わり”のトーナメント方式で戦う。
ベスト4に入ったチームが『東海大会』出場となる。

チーム状態は上がってきているとはいえ、
所詮は練習試合での話。
実戦においても戻ってきているのかは未知数だった。

学校を出発する朝。
父母会として“最後”のやれることを行った。

完全に“復活を遂げる”ための最後のピース。
それは“気持ち”だと思っていた。

ここまでも、さまざまなカタチで“気持ち”を上げようと試みたが、
いずれも失敗。
彼女たちの心には、何も刺さらなかった。

何かないかと考えた挙句、あと残っていることとしたら、
それは“母の想い”。
もう、それしかなかった。

バスに乗り込む直前に子供たちを並べ、
お母さんひとり一人に、これまでの“想い”を語ってもらった。
どんな話をしたのかはわからない。
だが、子供たちは一様に目を真っ赤にし、涙を浮かべていた。

「これで気持ちが変わってくれれば」

もはやこれ以外に親ができることはなかった。


13:30。

「今日、終わるかもしれない…」

大きな不安の中、
県大会1回戦、清水地区2位の清水第二中との試合が始まった。

試合が始まるとすぐに気付いた。
従来の三ヶ日中女子バレー部に戻っていることに。

とにかく拾いまくり、工夫を凝らした攻撃で、得点を重ねた。

第一セット25対14、第二セットも25対14。
圧倒的な力の差を見せ、ストレート勝ちでベスト16進出を決めた。


遂に全てを取り戻した。

本来であれば、“成長”をしていなければならない夏。
だが、彼女たちは春に“全て”を失った。
ここまま終わるのであれば、それはあまりにも悔いが残る。

だが、彼女たちは取り戻した。
自分たちのバレーを。

どこかで必ず負ける。
大事なのは、どこで負けるではなく、どう負けるかだ。

明日は2回戦と3回戦。
『東海大会』に出場するチームが決まる。


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