“主人公”の居場所!

“あと2つ”となった。

現在行われている「第43回静岡県中学選抜野球大会」で三ヶ日中がベスト4に進出。
残すは準決勝と決勝の2試合のみ。
あと“2勝”で、目標としている「県大会優勝」を達成となる。

今大会はSBS(静岡放送)がスポンサーとなっているため、新聞などへの露出が多く、情報が入ってきやすいのが特徴。
中学野球“初心者”にも優しい大会と言える。

例えば出場回数の項目を見ると、“9年連続9回目”の出場となる常葉橘、“10年連続19回目”の出場の東海大翔洋と私立中学が目を引く中、三ヶ日中学はそれらを上回る“24回目”の出場。
静岡県の最西端、ちっぽけな三ヶ日町の子供たち“だけ”で構成されていることを考えると、モノ凄い数字だ。

大会の展望もあり、それに目をやると、優勝候補の“筆頭”は東海大翔洋中らしい。
エースと4番バッターは実名入りで紹介されていた。
これ以外の注目チームとされていたのは、大会屈指の右腕を要する三島南中、昨夏の県中体連を制した主力メンバーが残る常葉橘中、連覇を狙う島田川根中・島田北中(合同)、県新人戦準優勝の服織中、浜松地区では左の好投手を擁する北浜中と、打力の曳馬中などが挙がっていた。

この時点で「三ヶ日中」の文字はどこにもなかった。

1年生の親からすれば“バケモノ”だらけの2年生だが、見る人が見れば“小粒”なチームなのかもしれない。


2年生がたてた目標は“県大会優勝”。
途方もない目標に思えるが、小学校時代に“何度か”県大会ベスト4に進んだ子たちが主軸を占める今チームからすれば、それは“手が届く”目標。
“夢”ではなく“目標”だ。
“快挙”とも思える県大会ベスト4なのだが、現3年生が(大会は違うが)県大会を制し全国大会へ出場したせいか、周囲はいたって静か。
マスコミの反応も、ベスト4へ進出したチームの中で三ヶ日中が最も少ない。
マスコミ受けするような“ずば抜けた”子がいないことが理由のようだが、裏を返せば“チームワーク”で勝ち上がってきた、ということになる。

チームワークに加え、ここまでチームの原動力となっているのが“ピッチャー陣”だ。
“エース級”のピッチャーが4人おり、全てがここにきて調子を上げてきているようだ。
特に先発を務める左右のエースは安定感抜群で、今大会、いまだ得点を許していない。

準決勝、決勝と同じ日に行われる。
中学野球では“投球制限”があるため、好投手を多く抱えるチームが優勝へと近づく。
準決勝を勝ち抜けさえすれば、三ヶ日中が優勝する確率はかなり高くなるように思える。

準決勝の相手は、優勝候補“筆頭”の東海大翔洋中。
この中学野球の“エリート集団”に、県の最西端の“ちっぽけな町”の子たちが挑む。

漫画ではこういった対決の場合、“ちっぽけな町”のチームに主人公がいるものだが、マスコミがクローズアップするのは“エリート集団”のスター選手。
この物語の主人公は果たしてどっちのチームにいるのか…。


コウタたち1年生の大半は、この試合をスタンドから応援する。
ドップリ“谷間”の彼らは、この試合から何を感じ、そして何を得るのか。


準決勝は今週土曜日の9時から島田球場で行われる。


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この記事へのコメント
訂正

決勝戦は翌日の日曜日でした。
Posted by ワカさんワカさん at 2013年03月09日 12:42
もう、大会が始まっているんですね。
雪国なもんで羨ましいです。うちはまだ雪がグランドにもあり、春はまだです。
一致団結して優勝とりに行ってください。
遠くから応援してます。
Posted by やま at 2013年03月11日 22:22
やまさん

コメントありがとうございます。

やまさんは雪国の方だったんですか!
こんなに遠く離れたblogを見つけてくれたんですね!
なんか恐縮です。

日本中に頑張ってる子がいるんだなあ~と改めて実感しました。

雪国の野球少年の大変さは、時折テレビで拝見しますが、実際はそれ以上に大変なんでしょうね。

息子たちには頑張ってもらいたいですね。
Posted by ワカさんワカさん at 2013年03月12日 18:37
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