残念ながら初戦で敗退した。
試合を観ていないので詳細は控えるが、序盤のミスからの失点で慌てふためき、本来の力を発揮できずに試合終了…といったところか。
「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」
野村克也の言葉だ。
勝ちをラッキーで拾うことはあるが、敗北には必ず原因があるという。
勝った時には謙虚な気持ちを忘れずに、負けた時には「なぜ?」と敗因を突き詰め、分析し、対策を講じることで勝ちに繋げることが大事なのだという。
失敗したら、それを反省し、次に繋げるための糧とすればいい。
その過程で人間は成長していく。
闇雲に失敗を恐れては、進歩も成長もないのだという。
学生野球の場合、そのほとんどがトーナメント方式で大会が行われる。
よって、一度失敗すればその大会は“終わる”。
大会の数も限られている。
となればいつまでも下を向いているわけにはいかない。
次に向かって歩きだす必要がある。
なぜ負けたのか…。
初めての球場だったから…。
いきなり大量得点を奪われたから…。
緊張がなかなか取れなかったから…。
いい当たりが相手の正面にばかり飛んだから…。
ヒットは多かったが“あと1本”が…。
言い分はいくつもある。
しかしながら“これら”は敗退の原因ではない。
あくまで要素のひとつ。
グランドの状態は?
ボールの跳ね方は?
風向きは?
マウンドの傾斜は自分に合ってるか?
緊張を和らげるためにどううればいいか?
対戦相手をしっかりと分析できたか?
チャレンジャーとして試合に挑むことができたか?
控えの選手は、試合に出ている選手をサポートできたか?
……
悔いを残したくなければ“絶対に”事前の準備を怠ってはならない。
当然野球に限った話ではない。
全てのスポーツ、社会においても大切なことだ。
準備を怠れば努力が全てフイになる。
みんな一生懸命やっている。
精一杯努力している。
それは自分たちだけではない。
みんな、他のチームの子も、精一杯努力しているのだ。
努力をするのは当たり前。
考えるべきはその努力の“質”。
やらされるのではなく、自分なりに意味を見いだし、常に考えながら努力すること。
自分の立場、必要とされてる能力を理解し、それを伸ばす。
常に問題意識を持ち、自問自答を繰り返す。
要するに考えることが大切だ、ということ。
「自分の武器は、必要とされてるモノは何だ?」と。
今回の西部大会で優勝すれば全国大会に出場できた。
しかしながら、その大会では負けた。
だがまだ終わっていないらしい。
どうやら次に行われる県大会で優勝すれば、全国大会に出場できるようだ。
まだ夢は終わっていない。
次の目標は“県大会優勝”となる。
野村克也は近著でこう言っている。
「明確な目標こそが、人間の意欲を引き出す源泉となる」
さあ、次の目標に向かって歩き出そう。

チームの敗退には相当ショックを受けたようだが、目はすでに“その先”へ。
自分なりに考え、投球フォーム改造に着手。目指すは背番号“1”。
自問自答を繰り返し“前”へ進め!