8月20日。
この日は「第5回Z会旗学童軟式野球静岡県大会」の抽選会。
抽選会場は三島市にある株式会社Z会の文教町ビルの3階大会議室。
抽選会は午後3時から行われる。
三ヶ日フレンズからの参加者は、監督、キャプテンであるコウタ、そして私。
会長、副会長が仕事のため、急遽大役が私に回ってきた。
前回に県大会に出場した10年前は抽選会がなく、郵送でトーナメント表が送られてきただけらしい。
とにかく初めてすぎて、どんなモノなのかサッパリわからない。
午前11時30分少し前、集合場所である東小学校を出発。
出発の際、練習中のチームメイトが練習を止め、脱帽すると、
みんなを代表して副キャプテンのユウが
「コウタさん!いいクジを引いてきてください!」
と発した。
「はい!」
大きな声でコウタは答え車に乗り込んだ。
「いいクジ」というものの、どう考えても県大会に出場するチームの中でフレンズが一番弱い。
となれば、フレンズを引いたチームが「いいクジ」となるわけだが…。
車中で「いいクジ」について考えてみた。
フレンズにとっての「いいクジ」は間違いなく“シード”。
経験不足もあり、一日2試合はキツイ。第1試合を行い、その後第3試合と間が開くと、集中力が持続できないのだ。
昼食を挟み、午後2時15分頃、会場であるZ会文教町ビルに到着。
3階に上がり、受付を済ませると席を探す。
Z会文教町ビルは近代的な美しいビルで、開放的な創り。受付が設けられていた廊下は、5m幅はあろうかと思うほどゆったりとしており、会場となる大会議室は、会議室というよりもレセプションルーム。廊下とははめ殺しのガラスで仕切られているだけなので、廊下からも中の様子がよ~くわかる。実際、廊下には抽選会の見学場所が設けられていた。
午後3時。
いよいよ抽選会開始。
抽選会はまず参加40チームを東西20チームを奇数(西20チーム)、偶数(東20チーム)にわけた。これは近い地区同士の対戦を避けるための措置。
まず昨年度優勝の浜松ドリームアローズが“一番クジ”を引き、向かって左上の第1シードに入る。※これは決まっていた。その次に4チーム参加している三島支部が引き、4ブロックそれぞれに分かれる。
その次に、参加チームが複数ある支部の抽選。三ヶ日フレンズの属する浜名湖支部は2チーム(もう1チームは“王者”細江)が参加するため、ここでコウタがステージ(実際にはステージはありませんが)へと上がる。
「浜名湖支部、三ヶ日フレンズ野球スポーツ少年団!」
進行役を務める三島支部の方が呼ぶと、
「はい!」
一際大きな声で返事をしたコウタがステージへ。

大きなスクリーンの前へ!
まずは支部同士が同じブロックにならないように、ブロック分けのクジ引き。
「三ヶ日フレンズBブロックです!」
向かって右側のBブロックにフレンズが、左側のAブロックに細江が入った。
次に組み合わせのクジ引き。
チームみんなの気持ちを乗せ、左手でクジを引く。

「三ヶ日フレンズ、21番です!」
何度も言うが、参加チームは40チーム。
21番と言うことは、Bブロックの一番上ということだ。見ようによっては第3シード。
見栄えは最高だ!
さらに、よ~く見れば、なんとホントのシード!
第1試合の勝者と第3試合で対戦することになっている。
その後も抽選は進み、続々とカードが決まっていく。

フレンズが対戦するのは、22番と23番の勝者。結果、22番には小山支部の北郷ファイターズが、23番には浜松支部の浜松ガッツが入った。※細かい組み合わせ表は後日アップします。
浜松ガッツといえば、シンちゃんのいる浜松ブラッツに競り勝ち県大会出場を決めたチーム。何か因縁めいたものを感じる抽選結果となった。
ちなみに会場はこんな感じ。
思えば、コウタが大怪我をしたのが一年前の8月21日。
その時には“県大会出場”なんて、夢にも思わなかった。
弱いフレンズの谷間の年。
全敗すら覚悟した年だ。
さまざまな逆境の乗り越え、自分たちで掴んだステージ。
紛れもなく、子供たちが自らの力で困難を乗り越え、一丸となって掴んだステージ、それが県大会だ。
もう、結果を恐れるのはやめよう。
大好きな野球を、大好きなこのメンバーでやれる野球を、思い切り楽しんでこい!
さあ今こそ、大きくその羽を広げて、大空へ羽ばたけ!