4月17日。
いよいよ三ヶ日大会が開幕。
数ヶ月前から準備してきた大会だけあって、(親としては)この大会に賭ける想いは他の大会にはないものがある。
チーム状態はというと“まさに”満身創痍。
要となるキャッチャーのキョウスケが肘を壊し長期リタイアを余儀なくされたうえ、絶対的エースのサトシは肘痛で2週間ピッチングを行えず、さらに2番手ピッチャーのコウヘイまでもが肘痛を訴える状態。まさに危機的状況だ。
そんな状況の中、三ヶ日大会は開幕した。

静岡支部や愛知県の新城支部の代表を含め、総勢32チームが集結。

堂々の入場行進を見せたフレンズ。しかしながらその小ささが目を引く…。
三ヶ日フレンズの初戦の相手は天竜支部の春野ジュニアアトラス。
ほとんど情報がないため不気味な存在。背丈は明らかに向こうの方が大きい。
不安がよぎる…。
先行は春野ジュニアアトラス。

マウンドにはエースのサトシ。志願のマウンド。2週間ピッチング練習をしていないので不安は残る。今後のことを考えれば無理をして欲しくないのだが、サトシ自身“背番号の意味”を充分理解しての判断だと思う。
立ち上がりはいつになく不安定。
ストライクが入らない。
ヒットは打たれていないのだが、瞬く間に2点を先取された。
1回表終了時で2-0。
アトラスのピッチャーも不安定な立ち上がり。
フォアボールでランナーを溜めると“4番”キョウタロウがレフトの頭上を遥かに越える特大のスリーベース。
ランナーをふたり置いてこの日は6番に入ったサトシが魅せる。
置きに来た球を強振すると打球はグングン伸び左中間を真っ二つするホームラン。
主砲ふたりの活躍により、この回5点を挙げ逆転に成功。
1回を終え5-2でフレンズリード。
2回表、アトラスの攻撃は立ち直り始めたサトシの前に無得点。
2回裏、フレンズの攻撃。
このイニングにもホームランが飛び出す。打ったのは4年生のコウスケ。センターオーバーのこれまた特大のホームラン。この回は4点を追加することに成功。
2回を終わって9-2とフレンズ大量リード。
3回もマウンドにはサトシが上がる。
しかし、この日のサトシはどうもピリッとしない。本当は肘に痛みが残っているのかもしれない…。
反撃を許すがなんとか1失点で凌ぐ。
3回裏フレンズの攻撃。
相手ピッチャーに疲れが見え始め、球威がグッと落ちた。フォアボールやヒットでランナーが溜まったところで再び“4番”キョウタロウの金色のバットが火を噴く。打った瞬間“それ”と分かる超特大のホームラン。その後も打者一巡の猛攻で大量12点を挙げ試合を決めた。
3回を終わって21-3。
時間的に次の回が最終回。
4回のマウンドにはコウヘイが上がった。サトシはお役御免。
いきなりフォアボールでランナーを出すと、次のバッターにはセカンドの横を鋭く抜けるヒットを打たれると、この打球が外野の間を抜けホームランに。不運なカタチでいきなりの失点。だが、ここから成長した姿を見せる。気持ちを切り替え後続を討ち取りゲームセット。
21-5でフレンズがコールド勝ち。
勝つには勝ったが、点の取られ方が実に雑。いともあっさり得点を許してしまっていた。今後はもっと接戦になることが予想されるため、1点を簡単に与えない野球をする必要がある。
2日目からは1日2試合。1試合目で投げたピッチャーは2試合目に登板できないため、ピッチャーの出来(特に2番手)が試合を左右する。
果たして勝ち抜いて準決勝へとコマを進めることができるか!?
ちなみにコウタは3打数1安打。
内容は全くよくない…。