第82話/晴天と暴風の狭間で!
子供たちは“グダグダ”しながら、試合会場となるグランドへと移動。
ベンチに入っても“キャッキャ”していた…。
試合“直前”だというのに緊張感“ゼロ”…。ホント大丈夫か…。
とにかくこれが“最後”の公式戦。
だからこそ、「子供たちに任せよう」と決めた。
何も言わないから思い切りやって欲しい、と。
“絶対王者”である細江に対し、フレンズらしい野球ができるか。
焦点は“そこ”だけ。
試合はフレンズが先攻でプレイボール。
最後の公式戦「秋季大会」の“最後”の試合となる決勝戦が始まった。
フレンズが得点できるかどうかは、先頭打者であるユウが出塁するかどうかで“大半”が決まる。
が、あえなくショートフライ…。
二番の“スーパー4年生”コウスケも打ち上げセカンドフライ…。
三番のキョウタロウは思い切り引っ掛けて、ボテボテのサードゴロ…。
まさかの三者凡退…。
頭をよぎる“ワンサイド”ゲーム…。
モノ凄い不安感が漂う中、コウタがマウンドへ。
マウンドに上がったコウタは、全く“ビビッている”素振りはなく、むしろ堂々としていた。
見る限り、集中もしているようだ。
細江の先頭打者はオールスターにも選ばれたいたスラッガー。前回の対戦ではサトシから、この日は鷲津のエースからホームランを放っていた。
ボール自体は全く大したことはないが、懸命に頭を使い、タイミングをずらず。
先頭打者をショートゴロに打ち取ると、後続も内野ゴロに仕留め、“まさか”の三者凡退!
まさに“最高”の立ち上がり!
2回のフレンズはサトシから。
なんとしても先制点が欲しい。
つづく
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