あっけない幕切れの“先”!

総会も終わり、三ヶ日中女子バレーボール部は、次の代へと引き継がれた。
夢のような時間だったが、終わってみれば意外とあっけないモノだった。

県大会二回戦。
大洲中学校との対戦では、初日のプレーが嘘かのように、今まで観たこともないような、低調なプレーに終始し、
最後は、三年生ふたりがぶつかるようなカタチでボールが落ちゲームセット。
あまりにもあっけない負けに、涙ひとつ出なかった。


試合前、彼女たちは今までないほどリラックスしていた。
リラックスというよりも、緊張感が全くなかった。
試合開始直前のバックヤードでも、大きな笑い声が観客席まで聞こえる程、“はしゃいで”いた。

この日の朝、彼女たちにひとこと言うべきか悩んだが、前日のプレーがすこぶる良かったために、ヤメた。
前日のプレーの質というよりも、どこのチームよりも数多く大舞台を踏んだ“経験”に賭けた。
結果としては賭けに負けた。
所詮、ただの中学生だった。


ただ、彼女たち6人には、間違いなく成し遂げてきたことがある。
厳しい練習に耐え、春には大きな成果を挙げた。

これで充分である。

信じた先生とともに歩んだその道は、何にも代え難い、大きな財産であるはずだ。

今後の彼女たちに求められるのは、その財産をどう活かすか。



残ったのは、たった2人の二年生。経験が全くない一年生とともに、三ヶ日中学女子バレー部の新しい歴史を刻んでいくことになる。

そして、部活が終わった4人の三年生は、受験生となった。
気になるのは、明確な“目標”が持てているかどうか。

高校受験という、人生における最初の分岐点でどのような選択をするのか。

ラクな道を選ぶのか、それとも険しい道を選ぶのか。


4人全員が、自分なりの明確な目標を持ち、それに向かって邁進してもらいたい。
目標を持つことが、正しい道を示してくれる光となるはずだ。

部活で成し遂げたことを、苦労の先にあった成功体験を、この先の人生で活かしていってもらいたい。
まずは高校で。


まあ、とにもかくにも、
「よくできました!」


“たった6人”の湖畔のバレー部 完


同じカテゴリー(“たった”6人の湖畔のバレー部)の記事
取り戻した“夏”。
取り戻した“夏”。(2015-07-27 17:54)

夢のまた夢。
夢のまた夢。(2015-07-24 18:45)

その後。
その後。(2015-07-24 18:25)

“奇跡”の物語。
“奇跡”の物語。(2015-07-22 22:07)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
あっけない幕切れの“先”!
    コメント(0)