夢のまた夢。

そして迎えた『中体連夏季大会』浜松地区予選。

なんとかセッターは間に合ったものの、
この3週間、セッター抜きで練習試合を“なんとなく”こなしただけになってしまったことが影響してか、
せっかく取り戻したはずの“勝つオーラ”が再び消えうせていた。

「それでも上位には進出できるだろう」
甘い考えで大会に臨んだ。

大会が始まるとすぐに、その考えが“甘い”ということに気付かされた。

三ヶ日中を倒そうと、対戦相手は玉砕覚悟のプレーを見せる。
さらには、“負けたら引退”という現実が、最高のプレーを引き出していた。

三ヶ日中はなんとかベスト4まで勝ち上がり、県大会出場を決めた。
だが、そこに至るまでの試合、全てが薄氷の勝利だった。
対戦相手は、敗れたものの、
「三ヶ日中を追い詰めた!」と、応援席から選手に向けて、大きな拍手が送られた。
選手は涙を流しているものの、充実感に満ちた顔をしていた。

一方の三ヶ日中は、まるで敗者のような表情。
プレーの質が上がらないうえ、
気持でも相手に完全に負けていた。

そして、現状を表すかのように、準決勝では新居中学校に“負けた”。
公式戦で一度も負けたことがないチームに、この大事な大会で、“負けた”。

「もう無理だ…」

再びチームはバラバラ…。

県大会でベスト4に入れば、春に続き『東海大会』出場。
だが、そんなことは“夢のまた夢”に思えた。

「もはやここまで…」

今までにないほどの落胆がみんなを包み込んでいた。


同じカテゴリー(“たった”6人の湖畔のバレー部)の記事
取り戻した“夏”。
取り戻した“夏”。(2015-07-27 17:54)

その後。
その後。(2015-07-24 18:25)

“奇跡”の物語。
“奇跡”の物語。(2015-07-22 22:07)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
夢のまた夢。
    コメント(0)