“足りない”モノ!

ワカさん

2014年03月28日 22:06

明らかに押していた…。

ただ“あと一本”が出なかった…。



3月23日。
この日は「全国軟式野球大会」の県大会出場を懸けた浜松ブロック大会。
支部予選を1位で通過した三ヶ日中学は、先の県大会ベスト4の“強豪”積志中学と対戦する。

積志中は、先の大きな大会であるSBS杯の浜松予選において延長戦で敗れた相手。
その後三ヶ日中は厳しい冬を迎え、積志中は県大会ベスト4に輝いた。
もはや“因縁の相手”といっても過言ではないかもしれない。


試合は両投手による“投げ合い”となった。




スコアボードには0が並ぶ。

最初のチャンスは三ヶ日中。


4回裏、ワンアウトから意表を突くセーフティーバントを決めたユウキが盗塁を決め、両チーム通して“初”のスコアリングポジションに進む。

その後、1、3塁までいったものの、あと一本が出ず無得点…。


さらに5回裏、サトシのヒットなどでチャンスをつくるも、この回も無得点…。

6回表の積志中の攻撃。
ワンアウトからのツーベースを足がかりに“初めて”ランナーを3塁まで進められるが守り切り無失点。

試合は0対0のまま7回裏へ。


「サヨナラ」に向けて円陣が組まれる。

ワンアウトから、サトシがこの日2本目となるヒットで出塁すると内野ゴロの間に2塁へ。

“一打サヨナラ”!


バッターボックスには“キャプテン”タカアキ!

最も信頼できるバッターに打順が回ってきた!

高まる“サヨナラ”ムード!


だが勝負してもらえなかった…。

「敬遠!」


試合は0対0のまま、特別ルールの延長戦へと入った。


ノーアウト満塁から始まる“特別ルール”はくじ引きみたいなモノ。
運に大きく左右される。
そこにあるのはただの“運”のみ。
“力の差”は存在しない。


積志中に4点奪われ、その裏3点を返したものの、再び積志中に敗れた…。


チームは厳しい練習に耐え、大きく飛躍した。
全く歯が立たなかった、同じ支部の“強豪”に勝ち、支部チャンピオンになれた。

だが、今大会の勝ち上がりは全てが“1点差”。

そこに大きな“差”はない。

厳しい練習をしてきたのは三ヶ日中だけではない、ということ。
どこのチームも一生懸命練習している。

全ては“夏”勝つために。

県大会出場を目指した今大会だったが、またもや積志中の壁に跳ね返された。

あと1点、あと1点が足りなかった。

チーム力はあがった。
だがまだ足りない。
あと1点分、いや勝つためには2点分足りないのだ。

それを補うためにやれることはただひとつ。
“練習”しかない。
それ以外に強くなる術をしらない。


バカみたいに練習することで、チーム力が跳ねあがった経験を持つ彼らは知っている。
強くなるためには“練習しかない”ということを。


全ては“夏”勝つため。


さらなる飛躍に期待したい。






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