3歩進んで2歩下がる!

ワカさん

2013年09月10日 19:07

8月31日。

この日は磐田南部中との練習試合。

コウタは一試合目に先発するようで、我々が陣取る観覧席の目の前にあるブルペンで投球練習をしていた。
間近でコウタの投球を観るのは久しぶりだったが、目の前すぎたため、遠くで行われている全体練習に視線を向けていた。

が、「ズバ~ン!」
あまりにもいい音をさせながら投球練習をするため、気がつくとコウタの投球練習を凝視していた。

ストレートの球威が増し、指先を離れたボールが一直線にキャッチャーミットに収まる。
それどころか変化球がビックリするくらい“キレ”ており、サトシが腰を浮かして捕ることもあった。
あまりの調子の良さに、球数を数えるのを忘れ、サトシの構えるミット目掛けて気持ちよさそうにボールを投げ込んでいた。

中学になっても全く成長の跡が見られなかったが、この日のブルペンからは“明らかに”成長の跡が見てとれた。

「期待できるゾ!」

試合が始まるのが待ち遠しかった。


三ヶ日中は相変わらず怪我人が多く、ベストメンバーには程遠い布陣。
普段練習しているポジションについたのは2名程度。
この日も“満身創痍”の中での試合。
ピッチャーの出来が“鍵”となる。


先頭打者を三振に仕留めた!

「期待できるゾ!」

そう思ったのはここまで…。

その後は“震える程”制球を乱した…。


なんとか立ち直らせようとマウンドに集まるが…。

4回の時点で10程の四死球を与え9失点…。
球数は普段の倍の100球に達しようとしていた…。

結局一試合目はコールド負け…。


「よくなったかな?」

「全然ダメ!」

の繰り返し…。

そもそも、ピッチャーが“ストライク”を投げて試合が始まる。
ストライクが入らない時点で試合になるはずがない。
ストライクが入らなければピッチャーの資格すらない。


ただ、ブルペンでは非常に良かった。
今まで観たこともないようなボールを投げていた。

ゆっくりではあるが、確実に成長しているように思う。

たぶん10月の大会には間に合わない…。
体もなかなか大きくならない…。

それでも、個人的な目標である“ピッチャー”になるため、日々の厳しい練習に耐えている。
ただ、全ての子たちが同じように頑張っている。

足りないのは“さらなる”自覚。

自分が投げないと、ピッチャーがストライクを入れないと試合が始まらないということを強く意識してほしい。
そうすればやるべきことが見えてくるはず。

自覚を持って“個”を高める。
まずはこれしかない。

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